姫路城 | |
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別名 | 白鷺城 |
築城者 | 羽柴(豊臣)秀吉、池田輝政 |
魅力 | 白漆喰により壁が白く塗り込められていることから白鷺城(はくろじょう)とも呼ばれる五重六階地下一階の連立式天守。1951年に国宝に指定され、1993年に世界文化遺産に登録されている。現存十二天守のひとつ。 |
伝承/怪談 | ・姫路城の最上階は「長壁姫という女の霊が出る」ということで肝試しに何度も利用されていた。 ・松平義俊が城主を務めていた頃、小姓の森田圖書(ずしょ/当時14歳)は友達との賭けの一貫で、ぼんぼりを持って天守の最上階まで上った。そこには灯りのついた文机と、文机に向かって何か読んでいる三十四、五歳くらいの十二単姿の女の姿があったが、森田圖書を怖がらせる様子はなく、森田圖書が「友達と賭けをしていてここにきたのだ」と伝えたところ女は「印をやろう」としころ(兜の部品)をくれた。しころとぼんぼりを持って下っていったのだが三階まで下りたところで大入道が肩越しにふっとぼんぼりの火を消してしまった。森田圖書が上に引き返すと女は「何故来た」と尋ねてきたので「三階まで下りたら大入道に火を消されたから火を貰いにきた」と願い出た。「お前は健気だな」と言いながら女が火を分けてくれたので、階段を下り、松平義俊に先程のしころを見せに行ったところ「それは私の兜のしころである」と義俊。納戸の鎧櫃を開けてみると、中にはしころがなく、「やはり女のくれたしころが殿(義俊)のしころであった」ということになった。 ・お菊井戸・・・関東地方にいくつかある『番町皿屋敷』伝承をうまく組み合わせたものが『播州皿屋敷』だが、根も葉もない伝承というものでもなく、実際に当地に痛ましい目に遭った女性がいたであろうと言われている。 ・謎の十字架・・・「に」の門櫓の西面、軒唐破風の棟の鬼瓦に、いつ誰が彫ったか判明していない十字架がある。本多忠刻の妻・千姫が隠れキリシタンだったため、姫を想った従者が彫ったのではないかという仮説が立てられている。 【参考】 鳥山石燕画 九州大学附属図書館『今昔畫圖續百鬼 雨』http://hdl.handle.net/2324/1001568041(参照2023-07-23) 田山花袋, 柳田国男 編校訂『近世奇談全集』-三坂大弥太(だいやた)春編(はるよし)著『老媼茶話(ろうおうさわ)』,博文館,1903. 国立国会図書館デジタルコレクションhttps://dl.ndl.go.jp/pid/1882619(参照2023-07-21) |
アクセス | ・姫路駅あるいは山陽姫路駅から徒歩約20分。 |